人生夏休み備忘録

とある関西の大学生がどこまで強くなれるのか試行錯誤しながら楽しんでいくブログです

サイクリストの食事のすすめ



ロードバイクでレースに勝ちたい。その時、あなたは勝つために何をするだろうか。巡航速度が飛躍的にアップする超高性能カーボンホイールを買う?それとも高性能ジャージ?はたまたパワートレーニングでひたすらトレーニングを行う?様々な答えがあるだろう。しかし重要であるのにも関わらず見落としがちであるのが食事であると感じる。しかもこの食事についてはしばしば様々な議論が散見される。私が今回皆さんに紹介する内容が100%正しい情報であるとは限らない。しかし、信頼性のあるソースからの情報であるので、大きくは間違ってはいないのではないかと思う。注意してほしいのは、詳しい栄養の知識はないので間違っている箇所もあるかもしれないので、悪しからず。(ガッツリ保険かけとく)それでは本題に入っていこう。

糖質制限という名の罠

糖質制限。それはダイエットをするときに誰もが聞くワードの一つであることは間違いない。自分もレースに参加するにあたって試みようとした方法の一つだ。糖質制限は手軽に。確実に効果が出るのには間違いない。ただ、私たちアスリートはどうだろう?一日で長いレースだと6時間を要する場合もある。ヒトのエネルギー源の一つである糖質を制限してしまうと結果は誰だってわかるだろう。私自身も糖質制限を行った際に、体重はみるみる減っていったが、普段の練習などで明らかにパワーが出にくくなった。これは糖質制限の弊害と考える。それは私の体がポンコツなのではなくて、日本を代表するトップアスリート達も同じような経験をしている。いい例が錦織選手である。

そしてサイクリストなら多くの方が知っているであろう、アスタナのヤコブフルサングも糖質を見直して成功した一人である。

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しかしながら、糖質を無限に取り続ければ体を最高のパフォーマンスに持っていくことができるかと言われれば、それは違う。パワーウェイトレシオと勝負している私たちにとっては体重増加は死活問題であるからだ。だから、あるポイントで糖質は制限しなくてはいけない。いや、制限という言い方はよくない。ここでは調整という言い方にしよう。では具体的にどのように糖質調整を行えばいいのであろうか。

糖質計算

 糖質計算をしたことがあるだろうか。この糖質計算を実際に行ってみると、意外にも私たちアスリートはかなりの糖質を要することがわかる。

アスリートである私たちが必要な一日あたりの摂取目標量は体重1kg当たり6~10gである(毎日一時間以上走りこむ相当の運動量を行う場合)つまり、体重60kgである私の場合、一日当たり360g~600g必要であることがわかる。これはご飯茶碗7杯分ぐらいなのである。それを毎日食べている人はかなり少数派なのではないだろうか。(私の勝手な憶測であるが)糖質不足になると、筋グリコーゲンが著しく減ってしまい、ロードレースの様な長時間の運動をするスポーツになると、後半に体力が持たなくなる。また、日々のトレーニングでも、毎日のトレーニングの回復が追い付かなくなるので、トレーニングメニューも最後まで完遂することができなくなる可能性が非常に高い。これでは本末転倒である。なので、私たちはそこまで糖質制限に関して、敏感にならなくてもいいのかもしれない。むしろ日ごろから摂取している糖質は足りていないのではなかろうかという気持ちをもって、この糖質計算に臨む必要があるのかもしれない。

たんぱく質のかしこい摂取方法

糖質と同じぐらい話題に上がりやすいのが、たんぱく質である。たんぱく質にも糖質と同じく、一日あたりに必要なたんぱく質の量が決まっている。私たちのようなアスリート(毎日1時間以上走りこむ相当の運動を行っている)は体重1kgあたり1.4~1.7kgである体重60kgの私の場合、84g~102g必要である。注意してほしいのは前述した糖質量を摂取した場合、かなりのたんぱく質を摂取することになる。そこに日ごろのプロテインやお肉を合わせると結構上記のたんぱく質の量に近くなるのではなかろうか。そしてもう一つ注意してほしいのが、たんぱく質は摂取すればするほど筋肉に変わる魔法の栄養素ではなくて、自分の体で処理しきれないたんぱく質は脂肪に変化して、体内に蓄えられる。これでは本末転倒である。邪魔な重りがまた増えるだけだからである。こんなことを毎日考えながら食事をするのは、食事の楽しさが失われそうな気がする。この様な記事を書いている私も同感だ。しかも、食事がワンパターンになりそうな気がする。プロロードレーサーが食べるのも自分たちの仕事であるとはよく言ったものだ。

結局何を食べればいいのか?

おそらくここまでこの記事を読んでいただいた方々は一体何を食べればいいのか?という答えに行き着くであろう。私は料理評論家ではないので、そこに関して詳しく言及することはできない。しかし、私のおすすめの書籍を紹介しておこう。ウイダーレーニングラボの細野恵美さんが監修している「スポめし」という本である。この方は実際に錦織選手などの有名選手の栄養管理をしていた実績がある方で、非常に参考になった。今回、この記事では紹介しきれなかった、ビタミンやミネラルなどのことにも細かく言及している。そして、栄養を補える実際のメニューもたくさん載っているのでぜひおすすめしたい。私がこの記事を書くにあたって参考にした本でもある。

 

一流アスリートの食事

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  • 作者:細野 恵美
  • 出版社/メーカー: 三五館
  • 発売日: 2016/08/21
  • メディア: 単行本
 
賢く食べて結果を出す! スポめし

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  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
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