人生夏休み備忘録

とある関西の大学生がどこまで強くなれるのか試行錯誤しながら楽しんでいくブログです

COLNAGO CONCEPT インプレ ~最も綺麗なエアロロードの実力~


たまにはこんな風に機材のインプレを書くのもいいのではないかと。改めて自分の機材と向き合うことでその良さというのにも気づけるかもしれないし。ということで早速初めて行きましょう。

 

COLNAGO CONCEPT とは?

f:id:takutaku852:20191202163017j:plain

COLNAGO CONCEPTとはCOLNAGO社がエアロ化の時代の波に飲み込まれ、満を喫して発売して初のエアロロードバイクである。これまでラグフレームであったり、細身のフレームの美しさに魅了されていた方々は随分と落ち込んだであろう。私はもともとCOLNAGOのこれまでのモデルにそこまで魅了されていなかったため、純粋にこのフレームはかっこいいと思えたのはここだけの話。この写真を見ていただければ、このフレームの美しさを語らずにはいられないだろう。COLNAGOの伝統のカラーリングと最新技術の詰まったエアロ形状の融合である。

 

COLNAGO CONCEPT の重量

正直、重い。重い。しかも、ただでさえ重量がかさむエアロ形状に加えて、さらに重量がかさむCOLNAGO伝統の派手派手カラーリング。このラメ加工はCOLNAGO唯一のもの(かつてはPINARELLOも行っていた)。もう重量が半端ないことになっている。詳しい重量は兼松大和選手のブログで詳しく説明されているのでご参照願いたい。ただし、そんなことは別に構わないのだ。その重量と引き換えにこれだけの半端ないカッコよさを手に入れることができるのだから。ただ、重量を極限まで軽くするのに人生をかけている方にはおすすめしない。

COLNAGO CONCEPT 実走インプレッション

これが皆さんの一番聞きたいところであろう。合計で1000km乗った僕が批判覚悟で正直なことを書こう。

もし、一番速いバイクを探しているのであれば別のバイクを買ったほうがいい

ということである。これから様々なことを書いていくが、これだけは揺るがない事実である。それを踏まえた上でこれから読み進めてほしいと思う。

今回使用した機材はカンパのシャマル2wayfitとflcrum racing speed 40cを使用した。ホイールとの相性の問題も大いに存在すると思うので分けて評価していきたいと思う

平坦

f:id:takutaku852:20191202162935j:plain

シャマルの場合

さすがエアロロードという感じだ。ノーマルホイールでも平坦の伸びを感じることができる。しかしそれ以上に評価するべきポイントは快適性である。確かに多少は地面からの突き上げや乗っていて硬いと感じる。しかし、長距離走った後の疲労の度合いが他の硬いといわれているエアロロードよりもなかったのである。しかも硬いと評判のシャマルホイールを使用しているのにも関わらずだ。これはいい意味で意外な一面であった。

FLCRUM Racing Speed 40c

このホイールをはくと、また違った一面を見せる。ホイールの性格はシャマルとはあまり変わらないが、やはり平坦の巡航はずば抜けていい。他はシャマルと同様。

スプリント

シャマルの場合

このバイクはエアロロード。平坦レースでありがちなスプリントの場面を想定してもがいてみた。結論から話すと、非常にスプリントしやすい。僕の持論として、スプリントは人それぞれ癖があると思っている。なので、あっそうなのね。というぐらいで考えていてほしい。シャマルは硬いのでスプリントむきである。ただその事実を差し引いてもこのバイクのスプリント能力は優秀である。足で踏みこんだ時に硬さを感じるが、その感覚の中にやさしい柔らかさが一瞬存在するのだ。その柔らかさのおかげで程よいタメがうまれ、スプリントのパワーをまんべんなくバイクを進めるのに貢献してくれる。

FLCRUM Racing Speed 40

もうなにも言わんくてもええだろう。完璧だ。このホイールを使用することによって、シャマルで補えなかった、空力面での優位性がみられれうようになる。どちらのホイールも非常に硬い。しかし、その硬さを推進力に変える。その強みがこのフレームにはあるような気がする。

登坂

シャマルの場合

一番書きたくないから一番最後に持ってきた(笑)なぜならこのバイクを酷評すべきポイントはすべてここに凝縮されているからだ。確かに3%程度の登りであれば、そこまで重さを感じることはない。問題はそれ以上だ。それ以上の勾配になってくると、明らかに重さを感じる。ただひたすら重い。それ以上言う必要はあるまい。全てに関してここまで酷評してしまうとあまりにもかわいそうなので、フォローさせていただこう。それはダンシング時である。硬すぎるバイクであれば、ダンシング時に何か脚が抜ける感覚がある。それがこのバイクには存在しない。確かにフレームの硬さは存在するのに、ダンシングの時に程よいタメがあり、推進力につなげられている感覚がある。それはスプリントの時も言った気がするが。。。ただしこれも緩斜面だけでの話。10%超えてくる坂になると重さによるデメリットが上回り、その優位性は見事に崩れ去る。

FLCRUM Racing Speed 40c

このホイールはシャマルよりも軽いため、先ほどよりかはかなり登りやすくなった。しかし、10%を超えてくるとやはり重さを感じてしまう。これはどうしようもない。二つのホイールの感覚が似ているせいか、あまりダンシング時の感覚のずれは起きなかった。よって、シャマル同様(雑

結局、COLNAGO CONCEPTは買いなのか?

f:id:takutaku852:20191202163033j:plain

結論から言おう。デザインよりも速さをとことん追い求めるバイクを求めている人は買うべきではない。しかし、COLNAGOの派手なカラーリングを追い求めている人やとにかく人と被りたくない。または、ルイ・ヴィトンなどのブランド物を所有して所有欲を満たしたい人は買うべきであろう。性能を追い求めるのであれば、最近ではspecialized vengeシリーズを買うのが間違いなく正しいと断言できる。実際、UAEエミレーツの選手がほとんどこのバイクを使用しないことからも理解できるであろう。ただし、誤解のないように言っておくと、CONCEPTが使えないのでなくて、他のバイクが良すぎるだけである。このバイクは総じて非常にいいバイクである。(じゃないと僕は乗らない)しかし、このバイクが追い求めたのは速いとか性能ではない。このカッコよさにあると僕は考える。COLNAGOのDNAであるこのカラーリングのすばらしさを最新のエアロロードで体感できる。それで十分なのだ。かつてPINARELLOも行っていた派手なカラーリング。それを今、正式な商品ラインナップに出しているのは僕が知る限り、COLNAGOのみである。そんなCOLNAGOを僕は応援したいし、これからも乗っていきたい。そしてこのバイクで全日本も出たい。

f:id:takutaku852:20191202162959j:plain